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【イヌワシ】

イヌワシは、タカ目タカ科イヌワシ属に分類される鳥類。イヌワシ属の模式種。
学名: Aquila chrysaetos 保全状況: 絶滅危惧種ⅠB類 (EN)
分類階級: 種 上位分類: イヌワシ属
体重: メス: 5.1 kg、 オス: 3.6 kg
イヌワシは北半球の高緯度地域に広く分布する大型猛禽類で、6亜種が認められています。
日本に生息するのはその中で最も小型のニホンイヌワシですが、翼を広げると2メートルにもなります。今、日本に生息するイヌワシは全国でおよそ500羽といわれていますが、この25年間の間に全つがいの約3割が消失してしまいました。
このような状況に陥った要因の1つは、1950年代からの拡大造林政策。イヌワシが狩りをする場所として利用していた自然林の森や草地などが、スギやヒノキなどの人工林に植え替えられ、さらに、市場価値の低下によってその人工林も適切に使われなくなり、イヌワシが狩りに使える開けた森が少なくなっていることがあげられます。

【ジュゴン】

ジュゴンは、カイギュウ目ジュゴン科ジュゴン属に分類される哺乳類。本種のみでジュゴン属を構成し、
現生種では本種のみでジュゴン科を構成する。
学名: Dugong dugon 保全状況: 絶滅危惧種ⅠA類 (CR) 分類階級: 種 上位分類: Dugong
体重: 300 kg (成体) Encyclopedia of Life
ジュゴンは体長3mほどの海でくらすほ乳類です。分類学的には海牛目ジュゴン科。海の牛というとおり、イルカやクジラとは異なり海棲哺乳類では唯一の草食性です。サンゴ礁域の浅海に育つ海草(うみくさ)を唯一の餌にしています。アフリカ東沿岸からインド、オーストラリア北部・東シナ海、琉球列島まで広く分布しており、日本は世界の北限。沖縄の辺野古周辺にのみ棲息しています。琉球文化では、唄や伝承、遺跡にも見られる重要な存在です。漁業での混獲、海草藻場への赤土流失や埋め立てなどにより世界各地で数を減らしています。海草藻場であるサンゴ礁の海辺を守ってゆくことが重要です。

【アカウミガメ】

アカウミガメは、爬虫綱カメ目ウミガメ科アカウミガメ属に分類されるカメである。
本種のみでアカウミガメ属を構成する。
学名: Caretta caretta 保全状況: 絶滅危惧種Ⅱ類 (VU) 分類階級: 種 上位分類: アカウミガメ属
体重: 160 kg Encyclopedia of Life
アカウミガメは、一生のほとんどを洋上で過ごしますが、産卵は砂浜でおこないます。世界各地に産卵地がありますが、北太平洋域のアカウミガメの産卵地は日本だけ。日本で孵化した仔ガメは、メキシコ沖付近まで20年以上の旅を経て日本近海に帰ってくると考えられています。数を減らしている原因は、洋上での魚との混獲と、産卵場である砂浜の消失。母ガメが砂浜に託した卵が仔ガメに成長するまでに50~70日かかりますが、ゆりかごである砂浜が、侵食や埋立、開発でどんどん狭められています。砂浜を守ることがアカウミガメを絶滅から救う重要な手立てとなります。

【オオルリシジミ】

オオルリシジミ(大瑠璃小灰蝶 )は、チョウ目(鱗翅目)シジミチョウ科に属するチョウの一種。
学名: Shijimiaeoides divinus 保全状況:絶滅危惧IB類(EN)(環境省レッドリスト)
本州亜種は現在確実に生態確認されているのは長野県の一部地域のみ。
東北地方の個体群は既に絶滅したと思われる。九州亜種は大半が絶滅し、阿蘇・九重周辺の高原のみに分布する。
オオルリシジミは、成虫になると3~4cmになり、シジミチョウ科の中では比較的大型の蝶です。
オオルリシジミの成虫は5月下旬~6月中旬に1年に1回だけ見ることができます。瑠璃色の翅が綺麗な蝶で、かつては東北、関東、中部に分布していましたが、各地で急激に減少し、現在は長野県の数か所と九州の阿蘇地方にしか生息していません。
さらに海外に生息しているものも含めてすべての生息域で数が少なくなってきていることから、オオルリシジミは世界的にも希少な蝶であるといえるのです。

【キキョウ】

キキョウはキキョウ科の多年性草本植物。山野の日当たりの良い所に育つ。
日本全土、朝鮮半島、中国、東シベリアに分布する。
万葉集のなかで秋の七草と歌われている「朝貌の花」は本種であると言われている。
学名: Platycodon grandiflorus 分類階級: 種 上位分類: Platycodon
葉の時代から秋の七草の一つとして親しまれるキキョウ。北海道から九州に分布し、町の花屋さんでも見かける身近な花ですが、野生では近年急速に数を減らし、絶滅の危機にあります。
その原因は、園芸採取と、人間が利用しなくなった草原が森林化し、生育地が失われてしまうことなどがあげられます。 キキョウをはじめとした、秋の七草などの身近な植物の絶滅を防ぐには、茅葺屋根や家畜の餌、畑の肥料として、草地を伝統的に利用してきた里山管理に学びつつ、現代版の草原の利用と保全を進めていく必要があります。